毎年見事な花を咲かせてくれる芸工棟前の桜ですが、年を重ねだんだんと弱ってきています。
台風等で枝が折れれば、周囲の建物を破損させるだけでなく、桜自身もダメージを受ける恐れがあったため、
大学側で10月14日に学内の植栽の手入れをしている業者に弱っている枝の切り落としと防腐処理をしていただきました。
枝を落とすことはやむにやまれぬ処置でしたが、一見、とても痛々しい姿になってしまったため、卒業生や在校生から心配の声があがりました。
そこで、同窓会で平成25年11月12日に、桜等の保全普及活動をされている「公益財団法人 日本花の会」から樹木医をお招きし、桜の診断をしていただきました。
その結果、次のようなお話をうかがいました。
桜が弱っている大きな原因としては…
1.土壌が窪地になっており水はけが悪いことを指摘されました。
しかし、配管等を整備し直すような大規模な工事は現実的でなく、
また、今回、枝を切り落としたことで桜が弱りすぐにダメになってしまう心配はないそうなので、
当面は現状のまま様子を見ていくことになりました。
今後、桜が台風等でダメになった場合に、新しい桜の苗を植樹し、
その際に盛り土をすることで、土壌の改善をしていくといいのでは、という話になりました。
2.害虫(コスカシバ)が寄生していることも、桜の弱る一因になっているそうなで、
来年の5月頃にフェロモントラップ等の薬剤で駆除することをアドバイスいただきました。
(後日、大学側で対応いただきました)
そして…学内および来学される皆さまへのお願いですが、
踏み固めることで土壌が悪くなるそうなので、桜の植わっているところへは立ち入らないようにしてください。
学内には以下のような掲示をしご報告とお願いをいたしました。