Vol3. 2010年3月 鈴木 多恵さん 芸術工学部6期生


インテリアアドバイザー
IDC大塚家具

鈴木多恵

6期生 生活環境デザイン学科 平成16年度卒業
山口良臣 研究室
鈴木多恵さん

—仕事内容を教えてください。

どのようにカーテンの手入れをするのか教えて頂きました。奥と手前で整い方が違います!

大塚家具でインテリアアドバイザーとして働いています。現在は営業社員のフォローに入り、新築物件のカーテンや照明の提案を主にしています。お客様のご要望や予算を伺い、図面を見ながら、その人その家に一番合ったインテリアを提案します。実際に現場まで伺って打ち合わせをする事も多いです。

入社後3年間は営業の部署で家具の営業をした後、よりインテリアの専門知識が必要となるカーテン・照明の部署に配属となりました。コーディネートの勉強はほぼ独学。実践で学びながらセンスを磨いて行かないといけません。

—仕事で大変だったことはなんですか?

結果を求められるので、年次が上がるごとにノルマも上がります。なんでうまくいかないのだろうって落ち込むこともありますが、結果が伸び悩んでいる時こそ思い詰めず、やれることを最大限やるべきですね。私の場合は、季節のお手紙をこまめに出すなど、お客様に対して誠実に、命をかけるぐらい一生懸命に働くことを信念としてきました。

—芸工生は空間デザイナーになれますか?

空間デザイナーは建築出身の人が多いですね。
空間の設計や内装の設計を仕事にしたいなら建築系を出て、 就職活動ではデザイン事務所や内装設計の企業を受けるのがよいのではないでしょうか。
必要な技術としては建築士の知識・技術です。
デザイン情報からだと、例えば空間そのものをデザイン、 設計するという仕事にいきなり就くのは難しいと思いますが、
インテリアコーディネーターの仕事から入り、 仕事をしながら勉強してスキルアップすることは十分可能です。

—会社はどういった人間をほしがっているのですか?

インタビューの受け答えに、接客のプロとしての雰囲気を感じました。

別に特殊な人を求めている訳ではなく、質問をした時に的確に答えることができるような、一般常識やマナーを持っている事がなにより大事です。また、インテリア業界では女性は重宝されます。住宅関係の仕事は施主様の奥様と話すことが多く、その場合女性の方が感性が合うし、物腰が柔らかいので心を開きやすい。だから、長く働ける女性は必要とされます。結婚しても働いている女性も多くいますよ。

—今後のキャリアアップの目標は?

実は、私来月退職するんです(笑)。もともと、3年働いたら大学院に行こうと思っていたんですけど、楽しかったのでそのまま働き続けて5年。これからはより幅広い技術を身につけ、スキルアップしたいなと今は思っています。
転職のリミットは29歳と転職業界では言われていますが、技術職は別ではないのでしょうか。
社会は色々な人たちで成り立っていて多様な職業があるのですから、 自分のタイミングで自分なりに、やりたい事を探し、転職をしていけばよいと思います。

—就職活動はどうされましたか?

私は芸工時代、ものづくりやデザインについて学ぶ中で、 自分自身でものを創るより、今あるすぐれたものを使って、 居心地のよい素敵な空間を作る仕事に就きたいと思いました。
ひとつのものに集中してそれを掘り下げるよりも、 色んなものを組み合わせて作品にするほうが好きだと思ったから、大塚家具を選びました。

在学中から行きたい会社の先輩と連絡を取ったりしていました。
行きたい会社があるのならばどんな技術が必要なのか直接聞いてもいいかもしれません。
でも、ある技術がなければ入れないという会社はそうそうないのではないのでしょうか。
自分の強みなども考えておくといいですね。

—在学中の経験で役立ったことは?

お客様への説明のしかたなども伺いました。思わず「なるほど」と納得する説明でした。

精神力と多くの知識を得たことです。「知っている」ということはとても重要です。壁にある画家の絵を飾りたいとお客様がおっしゃった時に、その画家の話を広げられたら相手に信頼してもらえます。相手の話を理解するだけで、仕事の幅が広がりチャンスはぐっと増えますよ。

また、色彩検定2級を取得するなど、色を勉強してきたことは本当によかったと感じています。カーテンの色を考える時にも色合いの裏付けができるんですよ。例えば、木材の家具には差し色として緑色を提案し、茶色と緑色の組み合わせが木を連想させ、自然界にある配色なので親しみやすいですよね、など相手に分かりやすい説明ができるようになりました。

—相手と話す際、どのようなことに気をつけていますか?

好きな色やテイスト、ライフスタイルなど相手のことを積極的に聞くことです。
大切なのは聞き上手になること。聞かないとその人の求めるものがわからないですよね。
最初はうまくいかないことばかりでした。
自分が一生懸命説明したつもりでも、後日違う店で買われてしまったり。
しかし、その時々で相手の思いをちゃんと汲み取れていなかったと反省して、 そういう中で聞くことの大切さを実感しました。
真剣さが伝わることで心を動かし、逆に、自分本位な提案や、 そういった気持ちが少しでも伝われば心をつかみそこねる。
気をぬけない、人の心と付き合う仕事ですね。

—鈴木さんにとってデザインとはなんですか?

生活を豊かにしてくれるもの。
なくても生きていけるけど、あることで生活が豊かになり、より楽しくなるものですね。
デザインをうまく生活に取り入れることで、心が満たされ幸せになれるのではないでしょうか。
インタビューワ

山下 咲衣子
13期生(平成20年度入学)デザイン情報学科
プロダクトデザイン志望

―インタビューの感想―
鈴木さんのお話を伺ってから考え方が変わりました。
人の話を聞くということは大切だと分かっていても、なぜ大切であるのか、ということがよくわかりました。
魅力的な話ばかりで、とても勉強になりました。

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